今回は11月21日(日)に阪神競馬場で行われる、
マイルチャンピオンシップ (G1)
このレースの特集を行っていきたいと思います。
特集とは言っていますが、結論自分が予想するうえで必要な項目をまとめたページだということです(笑)
ですのでぜひあなたの予想にもお役に立てていただければ幸いです。
ということで、予想のために取り上げるのは主に4つの項目です。
- 過去10年のデータ
- 調教評価
- 展開予想
- 最終予想
では参りましょう!
と、その前にまずはレースの概要とレッドウッドの思い出から(笑)。
2021マイルチャンピオンシップ(G1)概要
3歳馬と古馬がぶつかる秋のマイル王決定戦。
ここを今年の最終目標として挑む馬もいればこの後の香港へ向けてという馬も出走してくるレースです。
昔はG1レースの中で最も堅いレースと言われていましたが、近年は堅すぎるわけでもなく大荒れというわけでもないまさに実力馬がガチンコでぶつかり合うレースとなっています。
2011年以外は過去10年で1~3番人気の馬いずれかが3着以内に入っていて人気馬の信頼度は高いレースです。
私の中で一番思い出に残っているレースは、2000年アグネスデジタルが勝ったレースです。実は私のプロフィールにも書いているんですが初めて的中させた万馬券はこのレース。当時は中〇生でしたが(笑)、1番人気のダイタクリーヴァから馬連で流して的中させた思い出があります。
このアグネスデジタルですが今でいう3歳馬で、確かに春はニュージーランドTで3着に入ったりNHKマイルCでは4番人気で7着だったり芝でも実績を残していましたがやはりダート馬だと見られていたんですね。実際に現2歳時には全日本2歳優駿を勝っていたり、その後もユニコーンSを勝って武蔵野S2着から本番に臨んでいたりとなかなか買える馬ではありませんでしたがなんだか気になったんでしょうね(笑)。
今となっては選んだ理由も覚えてないんですが、このレースから芝・ダートの歴史に残るオールラウンダーとして活躍しましたね。最近ではウマ娘でも活躍中です。
そんなマイルチャンピオンシップは今年も阪神開催。
しかも去年と違ってロングラン開催での開催となるので馬場状態やバイアスには注意が必要です。まさに先週のエリザベス女王杯のようなことが起こるかもしれない・・・。
そんな期待を持って予想していきましょう。
さて、ここから本編です。
マイルチャンピオンシップ(G1) 過去10年のデータ
人気
年齢
枠順
ローテーション
前走着順
前走脚質
血統
マイルチャンピオンシップ(G1) 調教評価
インディチャンプ【評価B】
栗東坂路
4F 51.6-37.8-24.9-12.7
中間は坂路主体で調整されており、
1週前には坂路を併せ馬で0.3秒追走し一杯に追われ51.2-12.5秒でクビ差遅れ。
遅れはさほど気にする必要ないと思いますが、この追い切りで状態が上がってきたでしょう。
最終追い切りでは坂路を併せ馬で0.2秒追走し一杯に追われ併入。
良いころのこの馬の状態であればもっと併せた馬を突き放しても良かったかなと思いますが力は出せる状態にあるでしょう。
ただこの後香港も予定していますしもともと叩き良化型なだけにここがメイチではない感じもします。
カテドラル【評価A】
栗東坂路
4F 52.3-37.8-24.6-12.1
中間はウッドと併用で調整されており、
1週前にはウッドを単走で一杯に追われ81.1-11.9秒のタイムをマーク。
また14日(日)には坂路を単走で馬なりでしたが56.8-12.6秒とまずまず負荷を掛けられています。
そして最終追い切りでは坂路を単走で馬なりのまま自己ベストをマークしてきました。
助手さんが抑えきれないくらいの手ごたえで駆け上がり最後まで加速ラップを踏んできましたね。
状態の良さはここ最近でも一番に思えます。
グランアレグリア【評価A】
美浦W
6F 80.3-65.3-51.4-37.6-12.2
中間は坂路主体で調整されており、
ここまで単走の馬なり調整ですが10日(水)に62.0秒、
14日(日)には59.3秒と54.1秒を駆け上がっており本数としてはまずまずといったところ。
そして最終追い切りではウッドを併せ馬で1.5秒追走し馬なりのまま0.4秒先着。
併せたレイエンダをあっという間に突き放しました。
中2週ですがさすがにレースに向けて仕上げてきた印象です。引退レースに向け準備が整ったのではないでしょうか。
クリノガウディー【評価C】
栗東坂路
4F 54.8-39.3-25.2-12.3
中間は間隔が詰まっていることもあり、
速いところは最終追い切りの1本のみ。
最終追い切りでは坂路を岩田康Jを背に強めに追われましたが、間隔が詰まっていることもありいつもより軽めの調整。
レースでは息子の岩田望Jに乗り替わるとのこと。距離も伸びますし右回りにも不安がありますね。
グレナディアガーズ【評価B】
栗東坂路
4F 53.0-39.4-25.1-12.1
中間は坂路と併用で調整されており、
1週前には池添Jを背にウッドを併せ馬で0.6秒追走し強めに追われ82.3-11.3秒で0.4秒先着と素晴らしいキレを見せていました。
ジョッキー騎乗とはいえ一叩きされた効果が伺え動きが素軽くなっていますね。
最終追い切りでは坂路で調教師が跨りアタマだけ遅れましたが問題なし。
調整程度の内容でしたが最後まで加速出来ていて状態は問題ないでしょう。
ケイデンスコール【評価B】
栗東坂路
4F 54.9-38.8-24.5-12.0
中間は坂路主体で調整されており、
1週前には岩田康Jを背に坂路を単走で一杯に追われ51.8-11.9秒をマーク。
このひと追いで状態もグッと上がってくるでしょう。
そして最終追い切りでは坂路を岩田康Jを背に終い重点の内容。
いつもより軽めの内容ですが右にヨレ気味だった点は気になるところですね。
サウンドカナロア【評価C】
栗東CW
6F 82.8-66.7-52.2-38.5-12.2
中間は間隔が詰まっていることもあり、
速いところは最終追い切りの1本のみ。
最終追い切りではウッドを併せ馬で0.6秒追走し併入。
この馬なりの状態にはあるでしょう。
サウンドキアラ【評価A】
栗東坂路
4F 51.7-37.6-24.5-12.2
中間は間隔が詰まっていることもあり、
速いところは14日(日)と最終追い切りの2本のみ。
その14日(日)は坂路を単走で馬なりのまま53.8-12.8秒とまずまず動かしてきました。
そして最終追い切りでは武Jを背に坂路を単走で強めに追われ加速ラップを踏んでいきました。全体時計も早めですし最後まで集中力のある走りでしたね。
前走を叩かれて状態は上がってきたようです。
サリオス【評価A】
美浦W
5F 67.4-52.6-38.2-12.1
中間は坂路と併用で調整されており、
1週前には松山Jを背にウッドを併せ馬で0.8秒追走し馬なりのまま65.0-11.0秒をマークし0.4秒先着。
ブリンカーを付けてジョッキー騎乗でしたが最後まで余裕のある素軽い動きを見せていました。
また7日(日)には坂路を単走で馬なりのまま56.6秒というタイムを出していますね。
最終追い切りでは3頭併せの内で馬なりのまま手ごたえ良く併入しました。ブリンカーは外しての追い切りでしたが外しても気性的に問題ない感じでしたね。首元辺りに汗も見せませんでした。
休み明けですが状態は問題なさそうです。
シュネルマイスター【評価A】
美浦W
5F 69.4-53.6-38.3-11.7
中間は坂路と併用で調整されており、
1週前には横山武Jを背にウッドを併せ馬で0.8秒追走し強めに追われ66.8-11.2秒をマークし0.4秒先着。
全体時計はまずまずでしたがジョッキー騎乗ということもあってか最後は一気に加速していきました。一叩きされて反応がますます上がってきたように思います。
そして最終追い切りでは横山武Jを背ににウッドを0.5秒追走し0.1秒先着。
状態を確かめる程度にでしたが抑えきれないほどの手ごたえで駆け抜けていきました。
状態は前走時よりもさらに上がっているでしょう。
ダノンザキッド【評価B】
美浦W
6F 84.8-68.0-52.6-38.8-11.4
中間は坂路と併用で調整されており、
1週前にはウッドを併せ馬で馬なりのまま82.9-11.7秒をマークし0.4秒先着。
相手は2歳未勝利馬でしたがこの馬自身は一叩きされ動きに素軽さが出てきたでしょう。
最終追い切りではウッドを単走で駆け抜けましたが終い重点で反応を確かめる内容。
前走時よりも反応は上がっていますし、動ける状態に仕上がったみてよいでしょう。
ダーリントンホール【評価A】
美浦W
6F 85.2-68.2-53.1-38.4-11.7
中間は坂路と併用で調整されており、
1週前にはウッドを単走で馬なりのまま82.4-11.5秒の自己ベストをマーク。
久しぶりの前走を一叩きされ着実に状態は上向いているように感じますね。
最終追い切りではウッドを東スポ2歳Sにも出走するイクイノックスたちと3頭併せを行い外目から0.7秒先行し馬なりのまま0.2秒先着しました。
外目を手ごたえ十分に先着出来ていましたから状態は休み明けを一叩きされ確実に上向いていますね。
ホウオウアマゾン【評価B】
栗東坂路
4F 53.7-39.0-25.3-12.4
中間はウッドと併用で調整されており、
1週前には坂井Jを背にウッドを単走で一杯に追われ94.3-78.8-11.9秒の自己ベストをマーク。
7ハロン追いと意欲的ですし、前走同様に好調をキープ出来ているでしょう。
そして最終追い切りでは坂井Jを背に坂路を馬なりのまま駆け上がりましたが、手ごたえ十分に加速ラップを踏んでいきました。
前走からさらに状態が上がっているように思います。
リプレーザ【評価B】
栗東坂路
4F 53.1-38.3-25.1-12.6
中間は間隔が詰まっていることもあり、
速いところは1週前と最終追い切りの2本のみ。
その1週前は幸Jを背に坂路を単走で一杯に追われ51.0-12.5秒の自己ベストをマーク。
中2週でも元気いっぱいで状態も上がっているでしょう。
最終追い切りでは幸Jを背に坂路を強めに追われスピードを持続出来ていましたから、この馬なりに順調とみて良いでしょう。
レインボーフラッグ【評価B】
栗東CW
6F 78.1-62.9-49.4-36.9-13.1
中間はウッドと併用で調整されており、
1週前には小崎Jを背にウッドを単走で一杯に追われ99.6-83.9-11.7秒をマーク。
7ハロンから追われましたが最後までしっかり脚を伸ばせていた点は好印象です。
そして最終追い切りではウッドを単走で一杯に追われ自己ベストをマーク。
ラストは失速しましたがこの馬なりの状態の良さが伺えます。
ロータスランド【評価A】
栗東坂路
4F 52.0-37.2-23.5-11.9
中間はウッドと併用で調整されており、
1週前にはウッドを併せ馬で1.1秒追走し一杯に追われ84.4-11.7秒をマークし0.4秒先着。
大きく追走からしっかり先着と脚を伸ばし好調をアピール。
その後14日(日)には坂路を単走で馬なり57.0秒からラストは12.3秒とキレも出てきているように1週前追い切りから状態もグッと上がってきたように思います。
最終追い切りでは坂路を単走で馬なりのまま追われましたが抜群の手ごたえで最後までしっかり加速し駆け上がっていきました。いつも調教では動くタイプですが今回も良い動きを見せていました。
前走は案外でしたが一叩きされてさらに状態が上向いたように思います。
マイルチャンピオンシップ(G1) 最終予想 調教評価まとめ
【評価S】
無し
【評価A】
カテドラル、グランアレグリア、サウンドキアラ、サリオス、シュネルマイスター、ダーリントンホール、ロータスランド
マイルチャンピオンシップ(G1) 展開予想
今年のポイントはペース。
元々スローペースの可能性が高い組み合わせで、サウンドカナロアのペース次第かと思われていましたがまさかのサウンドカナロア逃げない宣言(笑)。
そうなると主導権を握りそうなのは枠なりで1番のホウオウアマゾンでしょう。
ただどちらかと言うと溜め逃げの可能性が高いですが、坂井Jは思い切りの良い騎乗も出来るので早めにスパートする可能性もあります。
もし溜め逃げを想定するなら完全な瞬発力勝負に。
そうなった場合に有利なのは2列目3列目のインで溜められる馬。
シュネルマイスター・サリオス・インディチャンプあたりが該当します。
早めスパートで持久力勝負に持ち込むなら、外目から差し込んでこれる3列目辺りの馬。
グレナディアガーズ・カテドラル・ダノンザキッドが該当します。
グランアレグリアに関しては鞍上も込みである程度どんなペースでも対応可能でしょう。
いずれにしてもスローペース濃厚となった今、逃げると思われるホウオウアマゾンと坂井J次第で展開が変わりそうですね。
後は土曜日の馬場傾向をしっかり確認し最終結論を出したいと思います。
マイルチャンピオンシップ(G1) 最終予想
◎カテドラル
◯ダノンザキッド
▲サリオス
△ダーリントンホール
△シュネルマイスター
◎カテドラル
今の阪神が持つ外差しバイアスに最も合うと見てこの馬を本命にしました。
土曜日の競馬を見ても阪神芝は内側が荒れており外を差してくる馬に有利な馬場バイアス。そんな馬場にこの馬が1番しっくり来ます。
ここへ来て本格化を匂わせる結果を残していますが、東京コースを一線級相手だとタイム面でも少し足りず今年の安田記念のように好走出来ていませんが、ある程度時計が掛かるパワーの要る馬場でならこの馬の良さが活かせます。
枠順的にもちょうどよく枠なりに進み最後はスムーズに外目を回しつつ加速出来れば最後まで伸びてくれるでしょう。
状態面も調教を見て分かるように問題なく後は展開次第と言えるのではないでしょうか。
◯ダノンザキッド
パワフルな馬体を持つこの馬が対抗です。
前走は皐月賞以来となるレースでプラス22キロと決して太くは見せませんでしたが休み明けということもあり反応は一息。それでも4着と追い込めている辺りこの馬の能力の高さを示すものでしょう。
大きく成長した馬体もそうですし、なんだかんだホープフルSでもタフな馬場状態ではありましたから今年のようなタフな馬場コンデションはより得意な可能性もあります。
もちろん気性的な難しさもある馬ですが、そこは乗りなれた川田Jが上手くエスコートしてくれるでしょう。
▲サリオス
テンションがカギも能力秘めるこの馬を単穴評価としました。
ここ2戦はふがいない結果となっていますが、どちらも明確な敗因があるだけにまだ見限れません。
常にテンションの問題と戦ってきたこの馬ですが、今回は1週前調教からブリンカーを着用。
本番ではクロス鼻革にクウォーターカップブリンカーまで着けて対策するようです。
実際に調教ではいつも首から方にかけてかいている汗も目立つほどには見られませんでしたし、ここ数戦の中では最も力を出せる状態にあるのではないでしょうか。
△ダーリントンホール
前走は9ヶ月ぶりの実戦で初のマイル戦ということでしたがスムーズさを欠きながらも最後まで脚を伸ばしてきたことには驚きました。
馬体重もさることながら血統的にも欧州色の濃い血統でタフな馬場も十分にこなせるはず。
母の父は先日亡くなったと報道のあったピヴォタルですし、その影響が背中を押してくれたら好走も可能でしょう。
△シュネルマイスター
もちろん3歳マイル王のこの馬も外せません。
前走毎日王冠では安田記念でわずかに負けたダノンキングリーを相手に見事な差し切り勝ち。
その瞬発力を見せつけたと同時に、今回の舞台のバイアスを考えるとちょっと合うとは言えないなという印象。
ただここへ来てさらに状態を上げているだけに完全に切ることは出来ないなという印象です。
アッサリ勝たれてもおかしくはないでしょう。
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※調教映像はグリーンチャンネルさんを、調教タイムなど詳細は競馬ブックさんを参考にさせていただいています。
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