この記事では、27日(日)に東京競馬場で行われる、
ジャパンカップ(G1)
このレースの予想に関する情報をお届けしていきます。
内容としては、全頭評価と最終追い切り高評価馬、最終的な予想印から買い方まで全てお届けします。
※全頭評価とは、出走予定馬1頭1頭の得意な条件や特徴を短評としてまとめたものです
ぜひ最後までご覧ください。
まずこのレースの特徴としては、例年ラスト600m~400m地点が最速(ペースが遅すぎると400m~200m)となることが多いので、末脚を持続させる能力が必要。
良馬場であればペースによって加速し始める地点は異なるものの、11秒台のラップが6ハロン程続くような持続力が求められるレースです。
実際にバックストレッチとホームストレッチで2回坂があるので、レースラップの傾向から見ても同じコースであるダービーやオークスより、スタミナが問われるレースであると言えます。
ですので、スピードの持続力とスタミナが要求されるレースだと言えるでしょう。
全頭評価
ウインマイティー
前走はタフな前傾戦でペースや馬場が向かなかった。
勝ったマーメイドSや3着好走のオークスを見る限り、持続的に脚を使うタイプのレースが得意。
ウインマリリン
前走エリザベス女王杯や去年のオールカマーなどを見ても、持続力を求められるレースで好走する傾向にある。東京コースはオークスの2着があるが、古馬の牡馬混合G1でスムーズに先行させてもらえるなら。
ヴェラアズール
前走や2走前が示すようにスローからの瞬発力勝負向き。後傾戦になればなるほど良いし、最近の馬場傾向を見ても向く印象。
ヴェルトライゼンデ
スローからの瞬発力勝負向き。特に東京コースなどの直線長いコースよりは、それ以外のゴール前ラスト2ハロンが最速になるようなレースで瞬発力を発揮するタイプ。
東京コースでは他に向く馬がいる印象。
カラテ
スローからの瞬発力勝負向き。
前走や中山記念はパンサラッサがいて後ろはスローだけど前だけは速いという競馬。普通の競馬ならスローで力を出せる。
ゴールドスミス
基本的にはスローからの瞬発力勝負向き。ただしこれまでのラップ推移を見てもG1で通用するにはもう一段階上に行く必要が有る。
シャドウディーヴァ
スローからの瞬発力勝負向き。昨年の府中牝馬Sや今年のヴィクトリアマイルでは脚を使えているものの、近走では上がりが使えない、かつ使えたとしても前には届かない位置取りのレースが続いている。現状では厳しいか。
シャフリヤール
前走天皇賞・秋ではレースラップからは分からないものの、2番手以降はスローの流れ。とはいえ普通のスロー展開よりは早くから脚を使う必要があったレース展開。長くアクセルを踏み続けるようなレースはあまり合っていない印象。それでも5着は海外帰りながらむしろ頑張っていたと思うが。
昨年は3歳ということもあり斤量の恩恵あって3着(実際には不利もあったが)となったが、そこから成長があるかというと疑問符が付く。ペースが落ち着いて後傾戦になるようであれば出番はありそう。
ダノンベルーガ
前走天皇賞・秋では実質2番手以降はスローだったものの、少なからずパンサラッサの大逃げの影響はあった印象。そのため最後は前2頭に届かない結果に。
今回はこの馬の得意なスローペースとなりそうで、斤量面から考えても巻き返しは可能です。
デアリングタクト
前走エリザベス女王杯では馬場の悪い内目、終始マークされる展開の中この馬の力を出し切って6着。ただ通ったところの差はあるものの、得意のペースだっただけに物足りない印象。
そこから中1週での参戦ですが、体調面などはレース当日確認したいところ。前走時も少し太い感じだったので軽く絞れていれば。
また、今回初めての乗り替わりとなるマーカンドジョッキーにも期待ですね。
テーオーロイヤル
前走アルゼンチン共和国杯では、直線で最も不利を受けた馬。その後巻き返すもそこまで瞬発力があるタイプではないので厳しかった。ただそれでも0.2秒差と健闘しています。
昨年秋から4連勝で重賞勝ち。今年の天皇賞・春では、タイトルホルダーとディープボンドに食い下がって3着と好走したものの、着差は開いていた。
その後秋の2戦も敗因はあるものの、G1で勝ち切るとなるとイメージは湧かないですね。
ペースとしてはスローでも速くなっても対応可能なので、持ち味であるスタミナを活かした競馬をしたいところですね。
トラストケンシン
昨年秋にオープン入りするものの、それ以降掲示板にも乗れておらず力が足りないでしょう。ここは敷居が高いです。
ハーツイストワール
前走アルゼンチン共和国杯では、この馬も直線不利があったものの、最後盛り返してきて2着は確保。春は天皇賞に挑戦するものの距離などもあり、さすがに大敗。以降は休みを挟んで札幌日経オープンを勝ち、前走もG2で2着とここへ来ての上昇度は見逃せないところ。
これまで東京で10回走り、内9回で3着以内とコース相性もかなり良いです。
今回と同じコースで好走していることもありますが、持続的に脚を使うレースが向いており、ここでも好走する下地はありそう。あとは力関係ですね。
ボッケリーニ
ここまで9戦重賞に挑戦し、2勝2着3回3着1回という安定した成績を残しています。
今回は初めてのG1挑戦。兄であるラブリーデイは15年に1番人気で3着。
タイプとしては瞬発力タイプというわけではなく持久力タイプ。持久力を活かした早めの競馬で押し切りたいところですね。
ユニコーンライオン
前走福島記念を逃げ切り勝ち、そこから中1週で出走してきます。
去年の宝塚記念以降休んでおり、今年の夏に約一年ぶりの復帰を果たしました。休養前はその宝塚記念でクロノジェネシスの2着となるなど力を見せていただけに侮れない存在。
基本はスローからミドルのペースで逃げ、ある程度脚を溜めるタイプ。今年のメンバーを見渡すと逃げそうな馬が海外馬しか見当たらず、日本の馬場でのスピード勝負ならこちらの方が分がありそう。逃げるならこの馬かなと思います。
ユーバーレーベン
21年のオークス勝ち馬。以降は3着以内もありませんがこのレースで復活を期します。
今年はドバイに遠征後、復帰戦となった札幌記念で遠征前よりも馬体が32キロも増えていましたね。そこから前走天皇賞・秋出走時にはマイナス22キロと絞れてきていました。
ただ、近走はスタート後の行きっぷりが悪く進んで行かない。そのため後ろからの競馬となってしまい、スローペースでは届かないというレースが続いています。
やはりこの馬の持ち味を活かすなら、勝っているオークスのように、距離があって追走出来るペースから、持続的に脚を使う展開になることが望まれます。
状態は徐々に上向いていそうですが、スタート後の位置取りと展開が向くかどうかに左右されそうです。
リッジマン
18年にステイヤーズS勝ち。その後、障害でも1勝を挙げ、今年から岩手競馬へ移籍。
年齢的にもここでは厳しく。
海外馬診断
オネスト
これまで3歳G1のパリ大賞を勝ち、2走前には愛(アイルランド)チャンピオンSでは2着。前走凱旋門賞では10着という成績を残しています。凱旋門賞はさすがに重い馬場で、末脚を活かせなかった印象ですが、愛チャンピオンSでのラップは、スローペースからの後傾戦で、ラスト11.7-11.2-11.0-11.9で外目を差してきていました。
そのことからも、案外日本の瞬発力勝負に対応出来そうな印象。ただし、これまでも伝えているように、このジャパンカップの舞台ではもう少しスピードを持続させる能力が必要かなと思います。
なので、父フランケルということやルメールジョッキーが乗ることなども含め、好走する可能性は十分にあると思いますが、勝ち切るまではどうかなというイメージです。
グランドグローリー
去年のジャパンカップにも出走し、勝ったコントレイルから0.8秒差の5着と健闘。その時に上がり3ハロンタイムは2位となる34.2秒をマークしていました。
その後、一旦引退するも再度別のオーナーに購買され現役復帰。前走凱旋門賞では日本馬にも先着する5着と好走。そして今年もジャパンカップへ出走となりました。
昨年のジャパンカップを見ても、残り1200m地点から加速し続ける流れを、内を立ち回ったとはいえ最後差してきているのですから、このレースへの適性は高いと言えるでしょう。
適性の差こそあれど、実際にプリンスオブウェールズSでは、今回出走するシャフリヤールに先着も果たしていますし、凱旋門賞でも日本馬には大きく先着と力は上位。
2度目の遠征で馬も慣れているとのことですし、日本の馬場への適性も間違いなく今年の海外馬4頭の中では高いでしょう。
シムカミル
見ていた方も多いと思いますが、前走はドウデュースも走ったフランスのG2レースニエル賞で勝利。その後、凱旋門賞に出走するためには追加登録料を払う必要があるため、ジャパンカップへ照準を切り替えたという話。
そのニエル賞では3番手で先行し勝利しましたが、馬場が悪い中、11.8-12.0-12.2-12.4-12.0-12.6というラップで押し切ったように、長く脚を使えるタイプ。
2走前には前述したオネストの勝ったパリ大賞で2着となっていて、その時のラップは逃げて、11.8-11.5-11.5-11.9という持続力を見せています。
スローペース濃厚な中、この馬の先行力・持続力というのは魅力ですし、早くからジャパンカップに照準を合わせてきたことも好印象。
もちろん、これまでの実績や実際に日本の馬場に合うのかどうか不安な点はありますが、一発好走があってもおかしくはない馬かなとみています。
テュネス
ドイツから参戦の3歳馬で、凱旋門賞馬トルカータータッソの半弟です。
ここまで5連勝、前走はG1バイエルン大賞を5頭立てながらぶっちぎって勝利した、ザ・ドイツ馬という感じの馬です。
重い馬場であれば大得意というタイプなだけに、日本の馬場に対応出来るかどうかがポイントとなるでしょう。
これまでは逃げる競馬も多く見せているだけに、ユニコーンライオンとの兼ね合いがカギとなるでしょう。
最終追い切り高評価馬
カラテ
坂路を単走で馬なりでしたが、終始一直線に真っ直ぐ駆け上がってきた。
活気も十分で状態は良さそう。
1週前にはウッドで併せ馬を追走先着。ここで状態も上がったのか、最終追い切りは馬なりのまま坂路で4ハロン自己ベストでした。
状態だけなら、この秋一番ではないでしょうか。
ダノンベルーガ
ウッドを馬なりで併せ馬をアッサリ先着。ダービーの時は最終追いや1週前をかなりやって結果が出なかったこともあり、前走天皇賞・秋と今回は、最終追いをあまり攻め過ぎず軽めにすることで結果を出しに来ています。
前走時からの状態を維持しているどころか、さらに反応が良くなっている印象で、もう一段階パフォーマンスを上げれるのではないでしょうか。
ボッケリーニ
最終追い切りは、変則三頭併せのような形でしたが、うんまなりのままキッチリ先着。それでいて終いも切れたように、ここへ来て反応も良くなり状態が上がっているようです。
1週前は併せ馬で遅れましたが、全体時計は速いタイムをマークできており、そこでしっかり負荷を掛けてきたことで、当週の状態が上がってきたと思います。
馬なりでウッドを先着し、ラスト1ハロンも11秒前半というのは、目黒記念を勝った時と同じ。この馬の力を出せる状態にありそうです。
レース展開予想
11月25日(金)の夜に更新予定です
最終予想印
11月26日(土)の夜に更新予定です
買い方
11月26日(土)の夜に更新予定です
以上が、ジャパンカップ(G1)予想でした。ぜひ、予想の参考にしていただければ幸いです。
また次回はチャンピオンズカップ(G1)を予定していますので、楽しみにていてくださいね。
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