この記事では、13日(日)に阪神競馬場で行われる、
エリザベス女王杯(G1)
このレースの予想に関する情報をお届けしていきます。
内容としては、全頭評価と最終追い切り高評価馬、最終的な予想印から買い方まで全てお届けします。
※全頭評価とは、出走予定馬1頭1頭の得意な条件や特徴を短評としてまとめたものです
ぜひ最後までご覧ください。
全頭評価
・アカイイト
今年は金鯱賞以外、TBに負け続けていて全て理由付けが出来る
ただ、去年のこのレースもTBに恵まれた感はあるので今年も恵まれるかどうか
ペースは流れて欲しい
・アンドヴァラナウト
折り合いの不安もあるし、そこまでキレる脚は使えないタイプなので、出来ればペースはある程度流れて欲しい
近走は2000m以下での好走品回転も気になるし、周回コースよりはワンターンの方が向いているタイプ
内目を先行し、折り合って脚を溜められるなら
・イズジョーノキセキ
前走は内からスルスルと抜け出し、最後はソダシを競り落として重賞初制覇と、完璧な騎乗だった。今回G1であれだけ完璧な競馬が出来るかポイント。
キレ勝負になればここでも食い込む余地はある。
・ウインキートス
内有利の馬場を内前で立ち回って3着の前走。2走前の目黒記念も前有利の流れで、近走は流れやTBに恵まれている印象。去年も出走したが、その時以来2回目の関西遠征となっており、遠征または阪神コースが苦手な可能性もある。
・ウインマイティー
ここ2戦連続重賞レース好走で、復調してきました。去年は2走しか走れませんでしたし、5歳ながらまだフレッシュ。
マーメイドSは早め抜け出しから後続完封の強い内容で、前走京都大賞典は牡馬を相手に差して3着。勝ち馬には離されたものの、2着ボッケリーニとはさほど差はありませんでした。近走の状態が維持できているのであれば、牝馬相手に好勝負が出来そう。先行して早めに抜け出す競馬をしたいところ。阪神コースで好走出来ている点も良いですね。
・ウインマリリン
牡馬相手でも互角に渡り合ってきた馬で、これまでもオールカマーや日経賞勝ちがあり、ここでも実績は上位。いつも好走する時には特徴があって、それは道中内ラチ沿いを進むこと。今回レーンジョッキーに乗り替わるので、大丈夫だと思うけれども、出来ればすんなりラチ沿いを取れる内枠希望。
また、昔から左膝に腫瘍がありますが、クラブの情報でも問題ないと言う話なので大丈夫でしょう。
今年は宝塚記念あたりから体調も上がってきているので、このタイミングでタイトルを掴みたいところ。
・クリノプレミアム
前走は8着と敗れたものの、この馬には時計が速すぎました。2走前の京成杯AHでは牡馬を相手に途中マクリが入るような難しい流れを内から4頭目あたりの外を回しながらも3着と好走。強い内容でした。今回は乗り替わりとなりますが、これまでも好走している外(特に8枠)を引けて、時計も掛かるようであればこの馬の台頭も見込めそうです。
・ジェラルディーナ
前走オールカマーでは、鞍上の好判断もあり内から鮮やかに抜け出し、重賞初制覇。
これまで勝利しているのは、外回りコースやスピードが活きるコースが多く、今回の阪神内回りを上手くこなすかどうかがカギに。
後は、ゲートや折り合いなど自分との戦いだが、出来ればペースは流れてほしい。
・スタニングローズ
スロータイプもキレ脚は無いので早めに長く脚を使いたい
またキンカメ産駒らしくパワーもあるのでゴール前坂がある阪神コースは合っている
距離はオークスを見ても2200なら何とかなりそう
・テルツェット
去年も坂で止まっているように距離が少し長い印象。前走クイーンSの連覇は素晴らしいものの、コース適性や内有利の馬場であったことも確か。末脚勝負に徹してどこまで。
・デアリングタクト
復帰後は宝塚記念3着と、さすがの力を見せていますし、衰えは無さそうです。その宝塚記念もそうですし、前走オールカマーもそうですが、TBに恵まれない競馬が続いており、そんな中でも最低限の結果は出していると思います。今回ヴィクトリアマイル以来の牝馬限定戦ですが、中距離では初。そうなればメンバー的にも負けられません。
今回はメンバー的にTB負けしたとしても、結果が欲しいところでしょう。強い姿を見せて欲しいですね。
・ナミュール
ペースはスローも持続も対応可能、あとはこの馬のペースで走り脚を溜められるかどうか今回もスタートやコーナリングがカギ
・ピンハイ
大トビでストライドが大きく加速に時間が掛かるため、基本は外回りコースや直線の長いコース向き。今回内回りコースのフルゲートに変わって、前走のような末脚を繰り出せるかがポイント。距離はオークスを見る限り持ちそうだが、そもそもオークスはマイラーでも走れる傾向にあるので、未だ半信半疑。
・ホウオウエミーズ
前走はタフな新潟2200mの馬場を直線スパッと抜け出し押し切る完勝。2走前にはダートを試すなど、結果が出ていませんでしたがここへ来て復調気配。ただし、実績面を見ても、このメンバーでは格下感は否めません。好走の可能性があるとすれば、スローペースを好位から早め抜け出しの形でしょう。
・マジカルラグーン
ヨーロッパで活躍したノヴェリストの妹。そのノヴェリストは、先週アルゼンチン共和国杯を勝ったブレークアップの父でもあります。ちなみにもう1頭の兄マツカゼは日本でデビューして中央未勝利から地方で4勝を挙げています。
3歳のこの時期に、わざわざ日本に来るのだから本気度はそれなりにありそう。父ガリレオ産駒は日本で活躍していないものの、今年の宝塚記念を勝っているタイトルホルダーは、母の父系にガリレオと同じサドラーズウェルズを持っており、タフな阪神の舞台には合いそうな印象。
競馬のスタイルも、先行して長く脚を使い勝負根性比べに持ち込む、まさにヨーロッパ競馬をしてくるタイプで、スローペースが想定される今年のメンバーなら上位食い込みがあっても良さそうです。
・ライラック
ペースはスローでも持続でも。自分の脚が使えるかどうかがポイント。ただキレで勝負するタイプではないので、早めの仕掛けで長く脚を使わせたい。
・ルビーカサブランカ
前走クイーンSでは、上位馬が内ラチ沿いを通った馬が占める中、5頭分ほど外を回して0.1秒差の4着と見た目以上に強い内容。その他のレースもスタートで出遅れて最後届かずというレースを繰り返しており敗れています。
ただ、愛知杯のようにある程度スタートを決めてスローペースを流れに乗りつつ、最後の瞬発力比べになれば、この馬も牝馬同士なら上位の力は持っているはず。
スタートを決めて馬場傾向にもハマれば上位進出も十分にあると見ています。
・ローザノワール
逃げがベストだが、二の脚が速くないし、スローの後傾戦を早めに仕掛けて粘り込みたいタイプ
前走は二の脚が遅く先に飛び出た馬がいたので交わすまでにペースを上げ過ぎてしまった
この馬が逃げるならば、後ろからつつかれない限り速くはならなさそう
最終追い切り高評価馬
アカイイト
最終追い切りで坂路の自己ベストをマーク。得意の舞台に変わって、巻き返すという陣営の意気込みを感じる追い切り内容。
ウインキートス
ポリトラックながらラスト1ハロン11.0秒の良い伸び。さらに併せ馬で追走し1.0秒先着と調子の良さを見せていた。
ウインマイティー
いつも通りポリトラックで最終調整。馬なりで好タイムを出せているように、変わらず調子は良さそう。
ローザノワール
いつも通り坂路で最終調整。ラスト1ハロン11秒台が出たように、ここへ来て調子は上がってきている。
レース展開予想
今年の登録18頭を見渡して、ポイントになりそうなのは、1番人気濃厚なデアリングタクトと、恐らく逃げるであろうローザノワールの2頭。
まず、デアリングタクトはこれまでのレース振りを見ても、ある程度後方から差してくることが予想されます。他の有力馬がデアリングタクトの様子を伺っていると、ローザノワールの作るスローペースで、前が残る展開も想定できそうです。
ということで、結論は出てしまっていますが、今年の想定はスローペース、早くなってもミドルペースが濃厚。逃げるのはおそらくローザノワールですが、二の脚がそんなに早くないので、他に行こうとする馬がいると交わすまでに時間が掛かり、ペースが上がってしまう可能性があります。ただし、今回引いた枠は2番枠、そして競り掛けてくる馬もいなさそう。
ですが、ここまで散々展開について書きましたが、やはり重要なのはコースの特性。
阪神2200mはスタートからくだり坂なので、ペースは速くなる傾向にあります。実際、過去2年の阪神で行われたエリザベス女王杯の前半3ハロンタイムを見ても、20年が34.9秒、21年が34.1秒と速いペースで流れているのです。
その結果、2年とも3着以内に好走して馬は、後方2桁に近い位置から追い込んだ馬がほとんど上位を占めることに。
今年は、逃げそうなのが溜め逃げタイプのローザノワールだけなので、その辺りの傾向が当てはまるかどうかは当日の馬場傾向も見ながらの判断になりそうです。
隊列としては、前述したローザノワールが逃げて、2番手辺りに続くのはウインマイティ―とウインマリリンで、兼ね合いがカギとなりそう。その他、マジカルラグーン、クリノプレミアムやスタニングローズが追走。アンドヴァラナウトやジェラルディーナ、デアリングタクト、ピンハイ辺りが中団を進み、アカイイトやテルツェット、イズジョーノキセキ辺りは後方からとなるでしょう。
3コーナー中間のくだり坂辺りから、各馬徐々にペースアップを始め、後方勢が進出。粘り込みを図る先行勢と最後の坂辺りで一気に迫ってくる後方勢とでゴール前は接戦になりそうです。
最終予想印
◎7イズジョーノキセキ
昨年のこのレースで、格上挑戦の身ながら5着と好走。それも4コーナーでウインマリリンが下がってきたのをスムーズに捌けず踏み遅れることに。その結果で5着でしたから、負けて強しの内容だったと思います。
そこから一年、さらに成長を遂げて前走、府中牝馬Sでソダシを破り重賞勝利。その時も、目一杯の仕上げではなかったという話ですし、秋の目標であるこのレースに向けて、一叩きされて最高の仕上がりになったのではないでしょうか。
距離も問題ないですし、例年通り前半が速くなったとしても追走可能(去年もあのペースの中7番手追走出来ている)。ラストの脚もしっかりしているので、このコースへの適正もメンバー随一。
後は、ルメールジョッキーへの乗り替わりがどのように作用するか、だけでしょう。
〇18ジェラルディーナ
以前は折り合い面を考慮し、1600mや1800mの距離を使われていましたが、近走は折り合いも付くようになり、むしろ距離を伸ばした方が追走が楽になってきました。その結果として、前走オールカマーで初めて2200mを使い、牡馬相手に重賞初勝利を飾りました。
そのことからも、今回引き続き2200mに出走することはプラスですし、その前走は牡馬相手に勝利と牝馬同士なら上位と言える力を見せています。
今回引いた大外枠は、過去阪神で行われたエリザベス女王杯で2回とも勝ち馬を出している枠ですが、この馬としては何とか前に壁は作りたいところ。その点は、名手クリスチャンに任せるしかないでしょう。
展開は、スローよりも持続力を活かしたいので流れて欲しいですし、流れる可能性の高いこのコースはこの馬にプラスに働くでしょう。
▲17ウインマイティー
前走は牡馬を相手に阪神の2400mというタフな条件。さらにこの馬としては得意ではないスローペースからの瞬発力比べとなりましたが、何とか食らいつき3着と好走。
さらに2走前にはマーメイドSで小倉記念を勝つマリアエレーナ相手にアッサリ抜け出し快勝。勝ちタイムも優秀で今年の同じ春開催、大阪杯よりコンマ1秒速いものでした。
3歳時のオークス3着以降、体質や気性面から低迷していましたが、4月の福島以降は中間の調整をポリトラックなど軽めの調整中心に変え徐々に良化。その結果がマーメイドSの圧勝に結びつきました。
今回はコース的にも前走よりは間違いなく流れそうですし、持久力も活かせそう。さらに雨馬場も苦にしないので雨予報も問題なし。何より陣営が自信を持って送り出せるといことが強みだと思います。早め抜け出しから粘り込みたいですね。
△4デアリングタクト
特に語るまでもなくこのメンバーの中では強い馬。
近走もペースやバイアスに恵まれていないにもかかわらず、宝塚記念3着など負けて強しの内容。前走も内有利のスローペースで後方から外回しで上がり2位の6着は仕方なし。
一叩きされて状態は間違いなく上がっていますし、女王復活の狼煙を同じ牝馬同士で上げたいところでしょう。
雨馬場も問題なしです。
△12ルビーカサブランカ
去年の12月、3勝クラスのオリオンSを評価。舞台はエリザベス女王杯と同じ阪神2200mで、少し前に行われていた去年のエリザベス女王杯と比べても勝ちタイムはコンマ1秒遅いだけ。
その後、愛知杯で重賞を勝ちましたが、その後は斤量や展開向かずのレースが続いたものの、常に上がり上位の脚を使えている点はこのレースの好走条件に合致する。
久しぶりに2000mを超えるレースで兄同様に良さが出ればG1でも。
△11ナミュール
追走力に関しては3歳馬の中では最もありそう。久しぶりの前走を叩いて上積みも見込める。コーナーリングはカギだが、鞍上も修正してくるでしょう。あとは距離だけ。
△8アンドヴァラナウト
適性は十分にありそう。鞍上も魅力。あとは経験のない距離だけ。
買い方
単勝+複勝:7
馬連:7-4.17.18 3点
3連複:7-4.8.11.12.17.18 15点
以上が、エリザベス女王杯(G1)予想でした。ぜひ、予想の参考にしていただければ幸いです。
また次回はマイルCS(G1)を予定していますので、楽しみにていてくださいね。
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