【G1特集】2021年エリザベス女王杯(過去10年データ・調教評価・展開予想・最終予想)

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G1特集

今回は11月14日(日)に阪神競馬場で行われる、

エリザベス女王杯(G1)

このレースの特集を行っていきたいと思います。

特集とは言っていますが、結論自分が予想するうえで必要な項目をまとめたページだということです(笑)

ですのでぜひあなたの予想にもお役に立てていただければ幸いです。

ということで、予想のために取り上げるのは主に4つの項目です。

  • 過去10年のデータ
  • 調教評価
  • 展開予想
  • 最終予想

では参りましょう!

と、その前にまずはレースの概要とレッドウッドの思い出から(笑)。

エリザベス女王杯2021 概要

古馬牝馬のトップクラスと3歳牝馬のトップクラスがぶつかる唯一の世代限定ではない牝馬限定G1。

昔はメジロドーベルやアドマイヤグルーヴなど秋はここを目指して余力があれば有馬記念のようなローテーションもあったと思いますが、今では牝馬が牡馬より強くなってしまったからかこのレースには見向きもせず直接ジャパンカップや香港のG1に向かうトップクラスの牝馬も多くなりましたね。

それでも連覇を達成したラッキーライラックや年度代表馬にもなったリスグラシューなどこのレースを持って改めて名牝へと飛躍した馬が多いことも事実。

今年も大阪杯をあのコントレイルやグランアレグリアを相手に勝ったレイパパレや前走牡馬相手にオールカマーを勝ったウインマリリンなど名牝へと昇り詰める可能性を持った牝馬が出走してきます。

3年連続で1番人気が3着以内となっていますが、2桁人気の馬が激走することもあるレース。

今年は堅いのか荒れるのか、今から楽しみですね。

さて、ここから本編です。

エリザベス女王杯 過去10年のデータ

人気

年齢

枠順

ローテーション

前走着順

前走脚質

血統

エリザベス女王杯 調教評価

アカイイト【評価B】
栗東坂路
4F 51.6-37.8-24.9-12.7

幸Jを背に、坂路を単走でやや一杯に追われ駆け上がりました。
全体時計は自己ベストをマークしG1へ向けて仕上げてきた印象です。

中間は坂路主体で調整されており、
1週前にも坂路で単走から強めに追われ53.0-12.8秒をマーク。

この馬なりに仕上がっているでしょう。

アカイトリノムスメ【評価A】
美浦W
6F 84.3-67.4-52.4-37.9-11.9

戸崎Jを背に、ウッドを併せ馬で0.5秒追走から馬なりのまま併入しました。
今回は6ハロンからの追い切りでいつも通りの軽快な動きを見せていましたね。

中間はウッド主体で調整されており、
1週前にもウッドを併せ馬で0.7秒追走から馬なりのまま68.4-11.6秒をマークし併入。

日曜日にも4ハロン追いながらウッドで併せ馬を55.7-12.2秒で併入していることから、前走時の状態はキープ出来ているでしょう。

イズジョーノキセキ【評価B】
栗東CW
7F 97.8-82.0-66.2-51.6-38.2-12.7

和田竜Jを背に、ウッドを併せ馬で0.8秒追走から馬なりのまま0.1秒先着しました。
7ハロンから意欲的に追われ馬なりのままでしたが追走先着出来ていますし好内容でした。

中間は坂路と併用で調整されており、
1週前にはウッドを単走で強めに追われ82.7-12.1秒をマーク。

最終追いで長めから追っていますのでこれでしっかり仕上がったのではないでしょうか。

ウインキートス【評価A】
美浦W
6F 81.0-66.3-52.5-38.4-11.9

丹内Jを背に、ウッドを単走で馬なりのまま駆け抜けました。
全体タイムも優秀ですし最後も単走の割にキレのある脚で全体的に迫力満点でした。

中間は坂路と併用で調整されており、
1週前にはウッドを併せ馬で1.3秒追走からゴール前仕掛けられ82.0-11.8秒で0.8秒先着しました。

タイムもそうですし大きく追走からしっかり先着と絶好調と言える内容でしょう。

前走も良かったですがさらに状態を上げていそうです。

ウインマリリン【評価B】
美浦W
5F 69.0-53.9-38.6-11.5

助手さんを背に、ウッドを単走で強めに追われ駆け抜けました。
全体的に軽めですがラストの脚はさすがのものでしたね。

中間は坂路と併用で調整されており、
1週前にはウッドを併せ馬で0.7秒追走から馬なりのまま67.4-12.1秒で最後は0.3秒遅れ。
ここは痛めている肘の影響もあるのか反応がいい時のものではなかったようで、少し物足りない内容。

最終追いでも強くは追えずある程度控えた内容になりましたが、
ラストの伸び自体は良かっただけに大きく評価を下げることにはならないかなという印象です。

エアジーン【評価C】
美浦W
5F 69.8-53.7-39.3-12.2

※10日(水)時点ではまだ映像が確認できていません
※記事を書いている段階で11日(木)に追い切りが行われているのですが詳細がまだ分からない状況です

中間は坂路と併用で調整されており、
前走から間隔が詰まっていることもあり速い時計は7日(日)の坂路55.8-13.4秒馬なりと最終追いの2本のみ。

前走時の状態はキープ出来ていそうです。

クラヴェル【評価B】
栗東CW
5F 66.6-51.5-37.9-12.3

助手さんを背に、ウッドを3頭併せ馬の内で1.4秒追走から馬なりのまま併入しました。
馬なりのままですが反応を確かめるように素軽い動きを見せていましたね。

中間は坂路と併用で調整されており、
1週前の5日(金)には坂路を単走で一杯に追われ52.5-12.3秒をマーク。

この坂路追いで仕上がったとみて良いでしょう。
間隔は少し開きましたが動ける状態にあるでしょう。

コトブキテティス【評価B】
美浦W
6F 84.1-67.3-52.5-37.4-11.7

柴田善Jを背に、ウッドを併せ馬で1.4秒追走から馬なりのまま併入しました。
終い重点ながらラストの伸びはまずまずと好調をアピールしていましたね。

中間は坂路と併用で調整されており、
1週前にはウッドを併せ馬で1.7秒追走から馬なりのまま83.9-12.2秒をマークし併入。

2週連続大きく追走から併入と負荷を掛けられていますので、
状態としてもこの馬なりに仕上がっているでしょう。

シャムロックヒル【評価B】
栗東CW
6F 87.5-70.3-54.1-39.4-12.0

団野Jを背に、ウッドを単走で馬なりのまま駆け抜けました。
余力残しの調整でしたが当週はこれで問題ないでしょう。

中間はウッド主体で調整されており、
1週前にもウッドを単走で一杯に追われ80.9-11.8秒と自己ベストに迫るタイムをマーク。

今回休み明けとなりますがいきなりから動ける状態にはありそうです。
欲を言えば併せ馬も直前にあればよかったですが問題ないでしょう。

ステラリア【評価A】
栗東CW
6F 81.7-65.2-50.8-37.5-11.8

藤懸Jを背に、ウッドを併せ馬で2.3秒追走から馬なりのまま併入しました。
馬なりにしては最初から最後までしっかり動けていたと思います。

中間はウッド主体で調整されており、
1週前にはウッドを松山J騎乗の併せ馬で0.6秒追走から馬なりのまま82.7-11.7秒をマークし0.8秒先着。

前走は案外な結果でしたが一叩きされこの馬なりに状態が上がっているようですね。

ソフトフルート【評価B】
栗東CW
6F 85.5-68.8-53.1-38.9-11.9

岩田望Jを背に、ウッドを併せ馬で0.7秒追走から馬なりのまま0.4秒先着しました。
負荷もしっかり掛けつつ軽快なフットワークで駆け抜けましたね。

中間はウッド主体で調整されており、
間隔が詰まっているので速いところは最終を含め2本ですが、
1週前にはウッドを単走で強めに追われ83.5-11.7秒をマーク。

遠征後ではありますが疲れを感じさせない動きを見せていました。

デゼル【評価B】
栗東坂路
4F 52.9-38.7-25.3-12.9

助手さんを背に、坂路を併せ馬で0.6秒先行から一杯に追われアタマ差先着しました。
先行していた分ラストは掛かりましたが、このひと追いで変わってくるのではないでしょうか。

中間はウッドと併用で調整されており、
1週前には藤岡康Jが跨りウッドを併せ馬で一杯に追われ97.8-81.8-11.5秒の好タイムで0.1秒先着。

前走を一叩きされ状態は上がっているようです。

テルツェット【評価B】
美浦W
5F 71.3-55.6-40.5-12.5

助手さんを背に、ウッドを単走で馬なりのまま駆け抜けました。
折り合い重視の軽め調整でしたが動きは軽快でした。

中間はウッド主体で調整されており、
1週前には嶋田Jが跨りウッドを併せ馬で0.7秒追走から一杯に追われ85.9-11.7秒のタイムで0.2秒先着としっかり負荷を掛けてきています。

休み明けとなりますがいきなりから動ける状態にあるでしょう。

ムジカ【評価B】
栗東坂路
4F 53.2-38.5-24.9-12.4

助手さんを背に、坂路を単走で強めに追われ駆け上がりました。
しっかり最後まで加速ラップを踏めている点は好印象です。

中間は坂路主体で調整されており、
間隔が詰まっているので速いところは最終を含め2本ですが、
7日(日)には坂路を単走で馬なりのまま57.9-14.3秒と軽めの調整。

間隔は詰まっていますが最終追い切りを見る限り状態はキープ出来ているでしょう。

ランブリングアレー【評価B】
栗東CW
4F 51.5-37.0-12.3

助手さんを背に、ウッドを単走で馬なりのまま駆け抜けました。
先週負荷を掛けていますし当週はこのくらいで十分でしょう。

中間は坂路と併用で調整されており、
1週前にはウッドを単走で一杯に追われ82.1-12.0秒をマーク。

7日(日)には坂路で軽めながら55.4-12.4秒とラストも加速ラップを踏めていましたし、
休み明けを一叩きされて状態は確実に上向いているでしょう。

リュヌルージュ【評価B】
栗東芝
5F 65.8-50.2-36.7-11.6

富田Jを背に、芝コースを併せ馬で1.0秒先行から馬なりのまま併入しました。
間隔が詰まっていることもあるのでしょうが、今年の1月中間調整以来の芝コース追いがどう出るかでしょう。

中間は坂路と併用で調整されており、
1週前には坂路を馬なりのまま59.9-13.8秒と軽めの調整。
6日(土)にも坂路を馬なりで58.8-13.8秒と同じく軽めの調整。

間隔は詰まっていますが数は乗れているので問題ないでしょう。

レイパパレ【評価B】
栗東坂路
4F 52.9-38.4-24.7-12.5

ルメールJを背に、坂路を併せ馬で0.3秒追走から強めに追われ0.2秒先着しました。
初騎乗のルメールJが反応を確かめるように乗ってしっかり先着してきましたね。

中間は坂路主体で調整されており、
1週前にも坂路を併せ馬で0.1秒追走から一杯に追われ53.0-12.5秒をマークし0.2秒先着。

前走から順調に調整されており、状態自体は大きく変わらないものの力を出せる仕上がりでしょう。

ロザムール【評価B】
美浦W
5F 66.8-51.8-37.7-12.0

助手さんを背に、ウッドを単走で馬なりのまま駆け抜けました。
馬なりでしたが最後までスピード感ある走りを見せていましたね。

中間はウッド主体で調整されており、
1週前にもウッドを併せ馬で1.4秒追走し強めに追われ67.3-12.2秒で0.4秒遅れました。
大きく追走していたので最後は遅れましたがこのひと追いで状態は上がったようです。

この馬なりにしっかり仕上がったとみて良いでしょう。

エリザベス女王杯 (G1)調教評価まとめ

【評価S】
無し

【評価A】
アカイトリノムスメ、ウインキートス、ステラリア

エリザベス女王杯 展開予想

今年のメンバーを見渡すと逃げそうな馬が、レイパパレ・シャムロックヒル・リュヌルージュ・ロザムールと揃った印象。
恐らく逃げるのはロザムールとなりそうですがすんなり隊列が決まったとしてもある程度流れる展開になるでしょう。

そうなると去年のような瞬発力勝負にはなりそうになく、まさに例年の宝塚記念のような持久力勝負が想定されます。

実際に土曜日の競馬においてもデイリー杯2歳ステークスこそスローからのヨーイドン瞬発力勝負となりましたが、9Rや12Rでは持久力勝負のタフな競馬となり9Rでは勝ったスカーフェイスの上りが35.3秒(上がり1位は35.2秒)。12Rでは勝ったグランレイの上りが35.6秒(1位は35.0秒)と上がりタイムは掛かっていました。

もちろんこのレースも先行馬は揃っていますし、タフな展開が予想されることから34秒台後半から35秒台の上り決着ということも十分に考えられます。

ただし、土曜日現在の阪神芝コースは大きな特徴として、
「ペースが流れたら前も残る、スローなら差し・追い込み」という傾向にあると思います。

ですので基本はスタミナのあるタフな差し馬狙いとしながらも、スタミナとパワーのある先行馬も抑えておいた方が良いと感じています。

例えば先に挙げたレイパパレ・シャムロックヒル・リュヌルージュ・ロザムールや、ウインマリリン・ウインキートス辺りがその傾向に該当しそうなので注意が必要でしょう。

エリザベス女王杯 最終予想

◎ウインキートス
〇レイパパレ
▲ステラリア
△ランブリングアレー
△アカイトリノムスメ

◎ウインキートス
今年に入り牡馬混合戦で好走しているこの馬を本命としました。

前走オールカマーでは牡馬相手に2着と好走。同じウインのマリリンには差を付けられてしまったものの成長を感じさせる内容でした。

今年の日経賞から重賞に挑戦し2度大敗していますが、日経賞では不利があったこと。札幌記念は休み明けで馬体重+18キロだったことを思えば度外視できます。

明確な理由があった2戦以外は目黒記念1着とオールカマー2着と牡馬混合戦で好走している点が本命にしようと思った理由です。

特に目黒記念に関しては過去1988年以降牝馬で連対を果たしたのはウインキートス含め4頭しかいません。

88年のメジロフルマー(次走日経賞勝ち)、2003年のレディパステル(オークス馬)、マリアライト(エリザベス女王杯と宝塚記念勝ち)、このように活躍している馬が多い。
※もちろん斤量面でレディパステルやマリアライトとの比較は難しいかもしれませんが

ただそれだけ牡馬相手に2500mの重賞を勝ち切れるくらいのスタミナと、この馬自身の連対時の上がり最速が34.5秒(超スローの目黒記念は除く)が示すようにタフな馬場向きという2つの武器が現在の阪神芝バイアスに一番マッチすると思うのです。

また調教での動きも良く、1週前のウッドでの併せ馬もそうですが最終追いの単走追いも素晴らしい動きを披露しており、この勢いならば初戴冠も十分にあり得るのではないでしょうか。

〇レイパパレ
今年のメンバーでは実績NO.1でパワーのあるこの馬を対抗としました。

今更振り返るまでもなく、今年の大阪杯でのパフォーマンスは強烈で重馬場だったとは言えその評価は落とせないです。

ここ2走は2200mを使われていますが、距離が長いのではと言われている中で使い続けるには理由があるはず。
また気性的に前向き過ぎるということもあるので、川田Jから折り合いに定評のあるルメールJへ変わるのはプラスに働きそう。

またここまで阪神コースで良いパフォーマンスを見せてきているだけに今回のコース替わりもプラスだと思います。

内回りコースで1枠ならばロスを出来るだけ抑えられると思うので大阪杯勝ちの実力を考えればここでも十分に上位候補でしょう。

▲ステラリア
単穴は秋華賞から上積みの大きそうなこの馬です。

前走秋華賞はオークスからぶっつけとなりましたが最後まで脚を伸ばし0.5秒差6着。
スタートがいまいちだったことを思えば悪くない結果だったと言えるのではないでしょうか。

この馬を語るうえで必ず出てくるのが春の忘れな草賞。
この時の勝ちタイムはレースレコードとなる1分58秒0。2着に退けたのはローズS2着のエイシンヒテンでしたね。

このレース時のパフォーマンスを発揮してくれれば十分に勝負になってもおかしくないはずです。

その後はオークスが引っかかりながら2番手まで行ってしまい惨敗。
前走秋華賞は休み明けスタート立ち遅れとある程度敗因は分かっているため、スムーズな競馬さえ出来れば素質は見劣りません。

調教も一叩きされて前走時より確実に上がっていますので、ここは一発があってもおかしくないでしょう。

△ランブリングアレー
ここまでデビュー以来1600m~2000mに使われ安定した成績を残してきました。
2走前のヴィクトリアマイルではグランアレグリアには突き放されたものの2着を確保するなど5歳となった今ピークを迎えている印象です。

前走オールカマーでは初めて2200mという距離に挑むも7着。
ただ着差は0.6秒差で悲観するものではないですし距離も問題なかった。さらに一叩きされて良くなってくることを考えればG12着の実力を考えればここでも十分通用しそう。

中山牝馬Sを不良馬場で勝っているようにパワーも備えているはずでコース適性も十分にありそうです。

△アカイトリノムスメ
以前はこのレースの上位組常連だった前走秋華賞組ですが、ここ最近は他のローテーション組に遅れを取っている印象です。

ただこの馬の場合レースセンスや操縦性が高いので今年の内回りコースは合っていそう。遠征に関しても以前はあまり得意な印象がありませんでしたが、前走でしっかり克服しています。

また前走は休み明け初戦だっただけに一叩きされた上積みも見込めそう。
前走で仕上げていただけに大きく変わってきた印象はありませんが、状態をキープできていれば問題ないでしょう。

どんな展開でも対応出来る点が強みとなりそうです。


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※調教映像はグリーンチャンネルさんを、調教タイムなど詳細は競馬ブックさんを参考にさせていただいています。

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